ウェディングドレス、着たくない
ウェディングドレス着たくないです。
昔から女の子らしい格好に抵抗があり、フリルのついたものやピンク色のものは避けてきました。
おそらく異性愛者なのですが、男性的な嗜好があったり、女の子にも惹かれる事があったりして、自分のジェンダーが微妙なところが原因だと思います。
そういったことを何も考えていなかった20歳の頃、成人式でも問題がありました。成人式の着物も、可愛らしい柄ばかりで、変わったものは値段も張るし、結局両親が姉のために買ったピンクの着物を着ることになりました。式が終わり速攻帰ったのですが嫌な思い出となりました。それ以降、式と付く名の盛装はスーツで乗り切ってきました。
件のウェディングドレスについての話はここからです。去年結婚し、結婚式はしたくない旨を夫に伝えたところ、やらないことになりました。
しかし、夫の強い希望でフォトウェディングだけはすることになりました。
結婚式をしないという私の要望を聞いてもらった手前、断れずに私が探したフォトスタジオに行き、契約しました。
見学の際、ウェディングドレスを嬉しそうに紹介するスタッフさんに、ますます気持ちが落ち込みました。
夫は楽しみにしているようだったので、自分なりに色々調べたり、少しだけダイエットしたりと準備して臨みました。(周りから見るとそのような行為が、私もフォトウェディングを楽しみにしているように思われたことでしょう)
迎えた当日、やはり着たくない。
ドレスが全部同じに見える。
タイプや形が違うのは理解できます。しかし、私が着たくない系統というところが全て同じです。
フォトスタジオの皆さんは気分を盛り上げようとしてくださり、なんの希望もなく曖昧なことしか言わない私に似合いそうなドレスを選んでくださり、髪の毛もゴージャスで可愛らしいドレスにあった髪型にしてくださいました。
しかし全て嫌いだったのです。
夫と良く話し合うべきだと後悔しました。スタッフさんとの事前の打ち合わせ(契約時の一回だけだった)でこういう人間ですということを開示できなかったことも原因だと思います。
プロに撮って頂いた写真は素晴らしい出来栄えでした。ストーリー性があり、ロマンチックな雰囲気の写真でした。
でも写っているのは私らしくない、別の人のように感じました。
夫のために1日の我慢と思っていましたが、自分を偽るのは辛いことだと悟り、自身の性などに悩みを持つ方がそれを隠して暮らすことの大変さを少しだけ味わいました。
愚痴ってすみませんでした。
以上です。